Milk Tea

2026年09月10日 17:58

Milk Teaに込めた想い


恋が始まる少し前には
まだ名前のついていない特別な時間があります。

相手のことをもっと知りたい。
今より少しだけ近づきたい。
でも、自分の気持ちを伝えて
今の関係まで変わってしまうのは怖い。

「MilkTea」はそんな恋の始まりにある
甘さともどかしさを描いた曲です。

白いミルクに浮かべた、小さなチョコレートのメッセージ。

それは、まだ言葉にできない「好き」という気持ちを表しています。
伝えたいのに、目の前にすると恥ずかしくなってしまう。
相手が気づいているのか、何も知らないのかさえ分からない。

その曖昧な距離さえも
恋をしている時間の一部なのだと思います。

この曲に登場するミルクとチョコレートは、
それぞれ違う色と味を持っています。

けれど、ひとつのカップの中で混ざり合うことで、
どちらか一方だけでは生まれなかった
やさしい甘さに変わっていきます。

それはまるで、別々の時間を生きてきた二人が出会い
少しずつお互いの存在に染まっていくようです。

「どちらを選ぶか聞かれて
君と同じを指さした」

この場面には、大きな告白ではなく
ほんの小さな選択に表れる恋心を込めました。

好きな人と同じものを選びたい。

同じ味を知り、同じ時間を過ごし、
ささやかな喜びを分け合いたい。

恋とは、そんな小さな「同じ」を重ねながら、
少しずつ二人のものになっていくのかもしれません。

最初は「もう少しだけ近づきたい」と願っていた主人公も、
最後には「今日は少し近づきたい」と
自分から一歩を踏み出そうとします。

ほんのわずかな変化ですが、その一歩には
隠してきた想いと同じくらい大きな勇気があります。

最後の

「One for me and one for you」

という言葉には、ひとつを奪い合うのではなく、
二人で甘い時間を分け合いたいという願いを込めています。

自分のための一杯と、大切な人のための一杯。

二つのカップが隣り合うだけで、
いつもの景色が少し特別に見えてくる。
そんな恋の瞬間を、この曲の中に閉じ込めました。

「MilkTea」は、激しく燃え上がる恋ではありません。

まだ相手に触れられない距離で
気づいてほしいと願いながら
少しずつ甘くなっていく恋です。

好きな人を思い浮かべるだけで、
何でもない毎日が少し輝いて見えたこと。

同じものを選べただけで、うれしくなったこと。

あと一歩近づけたら、
二人の景色が変わるかもしれないと期待したこと。

この曲を聴きながら、
そんな恋の始まりを思い出していただけたらうれしいです。

そして、今まさに誰かへ想いを寄せている方にとって、
この曲が小さな一歩を踏み出すきっかけになればと願っています。

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